私が「BREATH」を発足した切っ掛けは、皆さんもご存じのとおり官民一体型モデル団体を創りたいという行政諸氏
の言葉に賛同したためだった。
でも本心はそうじゃない。今まで居た楽器店が倒産し、この街の足跡を残したいという想いが潰えて、東京の音楽プロダク
ションから「うちで働いてみないか」という打診もあり、悶々としている矢先この話が持ち上がったんだ。
「総合芸術を創ってくれないか?」
その唐突な話に私は「無理です」と答えました。
何故なら私はその頃、脚本も演出もしたことがない音楽バカ。どう団体を纏めて良いのか分からないし、舞台創造なんて
冗談じゃない。それより何よりミュージカルやオペラに全く興味がなかった。
それにボランティアや非営利目的は貧乏人が手を出しちゃいけないという屈折した自負もあったし、近くに音楽(バンド)
があれば幸せ!…そう思っていた。
しかし旭川市民劇場のスタッフから誘われて観た「音楽座ミュージカル…とってもゴースト」は私の人生観を大きく変え
ました。人を引き付けるメッセージ。そして彩り豊な演出。
何より伝えたいことが簡単明瞭で誰もが胸を打つストーリー…それに心を打たれたのです。
ミュージカルは単純で分かりやすい物語の中に深いメッセージが潜んでいる…「とってもゴースト」は特にそう思わせた作品。
「この方向性なら描けるかも知れない!」
もちろん今でも音楽座や劇団四季は雲の上の総合芸術。でも心の中に何かが見えたのです。自分の未来が(笑)
あれから15年が過ぎ今回特別公演「NEVER」を執筆しました。しかし今回のキャストは初心者が多く焦りました。
しかしメンバーは想像以上に努力し、反省し、勉強しました…涙がでる想いです。
自画自賛ですが大した奴らです。
が、しかし中だるみは禁物!
役者たるもの日々殻を破り成長するもの。
「これくらいでいいや!」と思わないでほしい。
東京の舞台が始まる1分前まで進化して下さい…自分に負けないで下さい。
私も負けない。
皆の気持ちを一つにしてしっかり伝えようね…東京の空に命のメッセージを描きましょう!
そう「神様はいつも空から見てるから」
では待ってるよ!
皆が笑顔で新宿文化センターに来る22日を)^o^(
頑張れ人間。